3月に入って、だいぶ気温も上がってきました。
冬の間の剪定や植え替え作業を5月の開花につなげるために重要な時期になりますね。
葉っぱが落ちていた枝に芽が出始めて、春の息吹を感じる季節です。
実は、葉っぱがまだ出る前のこの時期の管理が、シーズン通してのバラの成長と開花に大きく影響します。逆に言えば、この時期に頑張っておけば、後の管理がだいぶ楽になります。
じゃあ、3月は何をすればいいのか?見ていきましょう!
3月のバラの管理作業

3月のバラの管理作業としては、なんといっても薬剤散布です。
黒星病などの病原菌は、冬の間はバラの枝の表面などで休眠しているらしいのです。気温が高くなって活動を始めると、葉っぱで増殖して黒星病が蔓延してしまいます。ですから、病原菌が増える前にやっつけてしまえ、というわけです。最近の品種は耐病性が高いものが多く、環境によっては無農薬でも育てられるくらいですが、それでもこの時期に薬剤散布しておくだけでその後の成長に違いが出ます。1回でもいいので、薬剤散布しておくことをおすすめします。
広い庭で地植えしていたり、数十株のバラを育てている場合は個別に薬剤を買って混合して噴霧器で散布する方がコスパがよいですが、10株程度までであれば市販のスプレー薬剤を買ってきた方が楽だし、早いです。
僕は、3月中に3回、天気の良い日を選んで薬剤散布を行います。
降る→吹く→天(テン)→曇(ドン)と天気が変わることが多いので(と師匠に教わりました)、雨が降った後の風が収まった後で実施するとよいでしょう。
僕は下の3種類をローテーションで使用します(同じ薬剤を使い続けると、病原菌が耐性を持ってしまい、効きにくくなるため)。
注意事項
個人的には、この時期には肥料はあまり必要ないと思います。
肥料が多いと逆にうどん粉病などが多くなったり、品種によっては花がボーリングして開かなかったりします。特に地植えの場合は、冬の間に堆肥などをすき込んでいればそれで十分で、花後の肥料もなくてもいいくらいだと思います。
鉢植えのバラの場合、水やりについては少し注意が必要かもしれません。今まで週に1回くらいの水やりだったのが、気温の上昇とともに土の乾燥が早くなってきます。週に2回、週に3回、と土の乾燥度合いを見ながら水やりの回数を増やしていきます。私はタカギの自動水やり器を使っていますが、設定変更のタイミングを間違えると水切れで枯らしてしまうことになります。このタイミングで、電池交換しておくのも良いかもしれませんね。充電タイプのものだと廃棄も出ないし何度も使えて便利です。
(マニュアルにはアルカリ電池以外は使ってくれるな、と記載されていますので自己責任で。我が家では充電池を使用して8年くらい問題なく使い続けています。タカギの製品は信頼性が高いです)
まとめ
葉っぱが出る前のこの時期が、実は1年で一番重要な時期です!
しかも、葉っぱがないうちに薬剤散布すると薬剤の量も少なくて済むため、コストダウンにもなります(笑)
今のうちに準備万端にしておけば、今年は皆さんのバラたちがたくさんの花を咲かせてくれるでしょう!
ぜひ、やってみてください。


